寒い季節や梅雨の時期になると気になる結露。窓の下がグッショリ。
カーテンがグッショリ。窓まわりがカビっぽくなったりと不快な思いは絶えませんよね。
そもそも結露とは、空気中の水蒸気が冷やされて水に姿を変えたもの。
室内の暖かい空気が冷たい窓やサッシに触れる事で空気中の水蒸気が水滴へと変化します。
結露を放っておくと、家の中に湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。
家のカビは、ぜんそくやアレルギーの原因となる危険性があるので、注意が必要です。
カビは季節に関わらず発生します。冷蔵庫の中でも発生します。温度20℃~30℃、特に25℃前後で発生しやすく、湿気が多いほどカビの成長に適した環境です。湿度(相対湿度)80%以上で繁殖しやすく、湿度92%を超えると著しい増殖が見られます。結露の発生しやすい冬場の住環境では、温度管理より湿度管理が重要と言えるでしょう。
室内での主な水分の発生源はこちら
・入浴、炊事、洗濯
・灯油やガスなどの開放型ストーブ
・部屋の中に干した洗濯物
・人やペットの呼吸、発汗
・加湿器
特に注意したいのは、昔ながらの灯油やガスの開放型ストーブです。その水蒸気の発生量は、6~8畳用の一般的なストーブで1時間に約コップ2杯分。さらにストーブの上にやかんなどを乗せ、お湯を沸かしていると部屋の湿度はあっという間に上昇してしまいます。
結露のもとである水蒸気(水分)の発生自体は生活をする上で避けることが出来ません。
しかし、日々の心掛けと住まいの環境を少し変える事で、その発生はグッと抑える事が出来るのです。
ポイントとしては
①室内で発生する「水蒸気」を減らす
②発生した水蒸気を「換気」して外へ逃がす
③空気を冷やすような「温度差」をつくらない
水蒸気を減らすのであれば洗濯物を室内に干さない、お風呂のフタを開けたままにしない、換気をこまめにし水蒸気を逃がすなど日々の心掛けでできる対策もあります。
ただし、心掛けだけではどうしても解決できない『温度差』があります。
そこでお勧めするのが窓のリフォーム。窓の断熱をすることで室内の「暖かい空気」と「サッシ・ガラス」の温度差を改善する事ができるのです。
断熱で重要なのは窓です。一般に家の窓からの熱の流出は家全体の約58%にものぼるといわれており、5割以上の熱が窓から逃げていってしまうのです。
最新の樹脂窓は外気の冷たさを室内側に伝えにくくします。
窓の枠やサッシの室内側表面温度を下がりにくくする事で、結露の発生を抑える事ができるのです。
また、窓を開けていても換気が悪いと感じる事はないでしょうか。
スライドさせる「引違い窓」の場合、風が窓と平行に吹いていると、せっかく窓を開けていても室内に空気が室内に入ってこず、空気が流れないのです。
換気がうまくできない → 結露発生 → カビの発生とつながってしまいます。そんな時も、外へ開く窓「たてすべり出し窓」へ交換することで風をキャッチし換気量も上がり結露発生を抑える事ができるのです。